先に答え
公的統計の平均使用年数は、エアコン13.4年、冷蔵庫13.1年、テレビ10.8年、洗濯機10.1年、掃除機7.4年です。ただしこれは買い替えた世帯だけを分母にした数字で、製品の寿命そのものではありません。自分の一台の製造年と並べて、位置を知るために使います。
日曜の昼、押し入れから取扱説明書の箱を出してきた。保証書は見つかったのに、買った年がどこにも書いていない。レシートは、とうに無い。
カウンターの上の三枚
この一台の、三つの問い
その前に
「掃除はしたかい」
年を数える前に、その不調が手入れで戻るものかを見る。臭い・効きの悪さ・音の大きさは、故障ではなく汚れのことがある。
年
「何年目だい」
品目でこれだけ違う。エアコン13.4年、冷蔵庫13.1年、テレビ10.8年、洗濯機10.1年、掃除機7.4年(内閣府 消費動向調査・令和8年3月実施分。買替えをした世帯のみを分母に算出)。
部品
「部品は訊いたかい」
平均と並べて残りが気になったら、メーカーの窓口に補修用性能部品の保有期間を訊く。起点は製造打ち切り時点なので、自分では計算できない。
品目別の平均使用年数は、それぞれ何年ですか?
内閣府の消費動向調査(令和8年3月実施分・二人以上の世帯)が、買い替えた世帯がそれまで使っていた年数を品目別に公表しています。
| 品目 | 平均使用年数 | 買替え理由に占める「故障」 |
|---|---|---|
| エアコン | 13.4年 | 66.6% |
| 電気冷蔵庫 | 13.1年 | 63.8% |
| テレビ | 10.8年 | 70.8% |
| 電気洗濯機 | 10.1年 | 76.2% |
| 光ディスクプレーヤー・レコーダー | 9.7年 | — |
| 電気掃除機 | 7.4年 | 69.0% |
いちばん長いエアコンと、いちばん短い掃除機の差は6年です。「家電はだいたい10年」とひとまとめにすると、この6年の幅が消えます。 品目ごとに数えてください。
この数字は「寿命」ではないのですか?
寿命ではありません。ここが、この一覧を使ううえでいちばん大事な約束です。
平均使用年数は、買替えをした世帯のみを分母として算出されています。同じ年式の家電をいまも使い続けている家庭は、この計算に入っていません。つまりこの数字は「製品が壊れるまでの平均」ではなく、**「買い替えた人たちが、それまで使っていた年数の平均」**です。
エアコン 13.4年 / 冷蔵庫 13.1年 / テレビ 10.8年 / 洗濯機 10.1年 / 掃除機 7.4年
買替えをした世帯のみを分母に算出。使い続けている世帯は含まれない。
内閣府 消費動向調査 令和8年3月実施調査結果確認 2026-07-29
カウンターの上:日付の入っていない保証書と、空の説明書の箱
ナオ
うちのエアコン、たしか十四年目なんです。平均を超えてるってことは、今年の夏が最後ってことですよね
ミリ
13.4年は、買い替えた人の平均。まだ使ってる家は、分母に入ってない
トウさん
締切じゃなくて、地図の目盛りなんだよ。いま自分がどのあたりにいるか、それが分かるだけの数字だ
だから「平均を超えたから今年壊れる」とは読めません。分かるのは、同じころに買って先に手放した人たちが、だいたいどのあたりで手放したかという位置だけです。位置が分かれば、次にやることが決まります。それで十分です。
三人に二人は、壊れてから買い替えている
同じ調査のもう一つの列、「買替え理由に占める故障の割合」を見てください。洗濯機76.2%、テレビ70.8%、掃除機69.0%、エアコン66.6%、冷蔵庫63.8%。いちばん低い冷蔵庫でも6割を超え、主要な家電はおおむね三人に二人が、壊れてから買い替えています。
計画的に買い替える人のほうが少数派です。もしいま、動かなくなった一台を前にして「もっと早く考えておけば」と思っているなら、それは段取りの失敗ではありません。壊れてから決めるのが、統計の上では普通です。
平均を超えていたら、どうすればいいですか?
順番に三つです。急ぐ必要はありません。
- 手入れで戻る不調でないかを先に見る — 臭い・効きの悪さ・音は、汚れが原因のことがあります。ここで戻るなら年数の話はまだ要りません。確かめ方は手入れで家電の寿命は延びるのかにまとめました
- 製造年を確かめる — 本体の銘板(型番と製造年が書かれた表示)を写真に撮っておきます。買った年が分からなくても、作られた年は本体に書いてあります
- 部品の残りを訊く — 気になる位置まで来ていたら、メーカーの窓口に型番を伝えて、補修用性能部品の保有期間がいつまでかを訊きます。起点は製造打ち切り時点なので、この残り年数だけは自分で計算できません
三つ目まで済むと、「まだ使えるか」という感覚の問いが、「あと何年使えるか」という調べのつく問いに変わっています。
品目ごとに、数え方の癖があります
一覧の数字は入口です。品目ごとに、読むときの癖が違います。
- 冷蔵庫は、故障の割合が主要品目でいちばん低い63.8%。先回りして買い替える人が比較的多い品目です。詳しくは冷蔵庫の寿命は何年?
- 洗濯機は逆に、故障76.2%で最高。最後まで使い切られる家電です。洗濯機の寿命は何年?
- エアコンは平均13.4年と最長ですが、部品の保有期間はメーカーで違います。エアコンの寿命は何年?
- テレビ・電子レンジ・掃除機は、電子レンジだけ統計に平均使用年数の項目がありません。三品目まとめて数える
まとめ
平均使用年数は締切ではなく目盛りです。エアコン13.4年、冷蔵庫13.1年、テレビ10.8年、洗濯機10.1年、掃除機7.4年。買い替えた世帯だけの平均だという但し書きごと覚えて、自分の一台の製造年と並べてください。位置が分かったら、次は部品の残りを訊く番です。
参照した公式・一次資料
朝、ナオが決めたこと
私は今夜、銘板の製造年だけ写真に撮っておく。平均と並べるのは、それからだ。




